スマホ1周年

 流行りものにはすぐに手を出さず、周りで使っている人の評判などを聞いてから、その流れに乗るかどうかを決める。
 携帯電話をスマホに替えたのも、ほぼ1年前だった。興味はあったが、携帯に比べてかさばるような気がして、とりあえず使っているのがダメになるまでは、と様子を見ていた。

 一昨年の末、当時のスタッフ・高野君が辞めて2013年は1人体制に戻ることが決まったとき、「清尾さん、1人になって忙しくなるんだから、スマホにした方がいいよ」と友人に勧められ、12月もだいぶ押し詰まってから、iPhoneを買った。
 当初は、恥ずかしいほど使い方がわからず、先達にいろいろ尋ねながら、何とかやっていたのだが、1年経ってだいぶ慣れた。まだ「使いこなせている」とは言い難いが、当初のように「スマホになんか、替えなきゃ良かった!」と叫ぶことはなくなった。
 去年の末、“スマホ1周年”を迎え、(そう言えば、忙しくなるんだからスマホにしたはずだよな。その効果はあったんだろうか?)と、ふと考えた。

 使いこなしていれば、全面的に「YES!」と答えられたのだろうが、そこまではいかない。もちろん部分的に楽になったものはある。インターネットサイトを手軽に見られるとか、スケジュール管理がやりやすくなったなど、これまでより便利になり、その分、総体として時間の節約になっているだろう。

 だが多くが、これまでもやれていたことが少し速く、楽にできる、という“便利”の枠内であるのに対し、一つだけ“画期的”の範疇に入るものがある。
 それは「音声入力」機能だ。

 一人で車を運転しているときは、音楽を聴くか考えごとをしているか、どちらかだ(もちろん、ちゃんと運転しながら)。考えごとのときは、夕飯のメニューを頭に浮かべていることもあるが、仕事のことが多い。特に、原稿のアイデアが浮かぶことが多々ある。時間に追われているときにひねり出すこともあれば、何気なく浮かんで来ることもある。
 だが、運転中はメモできない。覚えておいて、後で文字にしようと思うのだが、忘れてしまうことが多い。ICレコーダーに録音することはできるが、後でそれを文字にする作業が煩雑だ。
 ところが、このiPhoneについている音声入力機能を使えば、頭に浮かんだ文章を口にすると、文字に変換されるから、最後に自分のPCにメールすれば、運転中も原稿執筆の時間に充てられる、というわけだ。これは、コピーやファクシミリに匹敵する、他とは次元の違う便利さだ。

 かなり前にパソコンの“音声認識ソフト”というのを買ったことがある。インタビューのおこしなどに便利かな、と思って購入してみたのだが、あれは自分の口述筆記とか、決まった人の講演などには有用なのかもしれないが、不特定多数

の人の声を文字にするのは無理だった。音声データを入れて、出てきた文章は、宇宙人語? と思えるものだった。今はだいぶ改善されているのかもしれないが。

 ところがiPhoneの音声認識ソフトは、はっきりしゃべれば、ほぼ正確な文字になる。漢字の変換が意図どおりでないのは仕方ないし、「。(マル)」とか「改行」をきちんと言わないと、あとで読みにくくなってしまうが、それさえ気を付ければ、ちょっと直すだけで使える文章ができる。初めは、とにかくアイデアだけ残ればいいや、と思っていたが、短い原稿なら運転中に、たとえば大原から事務所に移動する間にできてしまう。
 それに、決して聞き取りやすくないと思われる、俺の話し方の矯正にもなる。

 ということで、スマホ1周年の総括としては、“まずまず以上”かな、と思えるのだ。 
(2014年1月7日)

 
カテゴリー: 未分類   パーマリンク

コメントは受け付けていません。